2015年2月18日水曜日

ビリー、現実逃避に付き合う



色々と屈託のあるばあや。
「現実逃避はやっぱり古代だ!」と叫んで
ぼくをつかんで出かけて行った。

話には聞いていた「旅人」に乗ったよ。
福岡から大宰府へ行く急行列車かなんか。


















大宰府柄なんだ。車内も。


















まず、太宰府天満宮に行って、飛梅を鑑賞。
まだあまり咲いていなかった。
道真さんて、祟りの人って感じがして、イカす(死語)。
それに、岡野玲子の「陰陽師」の道真さんて
かわいかったような気がするんだけど。


東風吹かば


















さて、これから向かうのは、九州国立博物館。
の、はずなんだけど?
ばあや、これは、何なの??
















「ここが博物館の入り口なのよ、ビリー」
ええ?後ろは林では?




と、もったいぶってごめんね。



入り口を入ると長々しいエスカレーターがあるのだった。




















そして、動く歩道。


薄暗いトンネルみたい。不思議な空間。


















そしてやっと到着。
山を切り開いて作りましたっ、と主張している感満載。
建物の周りは山山山。













ちなみに、自分の足で登って行きたい人のための道もあるよ。



今日の目的は、これ。
「古代日本と百済の交流」















ばあやは半跏思惟像がめちゃくちゃ好きなんで
このポスターで、行くことを決めたんだけど
それに加えて、石上神宮の、この写真の左上にちらりと見えている、
この展覧会の目玉、「七支刀」も見たかった。
「日出処の天子」ファンとしてはぜひ見なくちゃだわ、とか言ってた。

詳しい内容は博物館のHPで確認してね。
ばあやはぼおっとしててアカデミックなことは飛んでるもん。
ごめんね。
おお、とか、わあ、とか言いたいのを唇をかんで我慢していたよ。

図録を買ったのだけど、なんと、3Dメガネがついていた。
これって、近頃のはやりなのかい?

同時開催の「日本発掘」もとても面白かった。
「大涅槃展」も。
今度は「山越し阿弥陀」の特集をしてほしい、ってばあや。
しかし、ミュージアム・ストアをもっと充実させてもらいたいなあ。





その後、太宰府うどんを食べて、
大宰府コミュニティバスに乗って次の目的地へ。

ばあやはずっと前からここに行きたかったらしい。
電車に乗って福岡に通っていた若いころから気になっていたって。
これを突っ切って電車が通っているんだからね。
もっと早く、若いころに行っとけばよかったね、
みたいな展開になったのは人徳のなさだろう。ふふふ。

百済展でも取り上げられていた、水城
敵(半島や大陸)の攻撃から大宰府を守るために作られた
土塁?土を盛った感じのもの。
百済から渡来した技術で作られたんだって。
















歩け~、とばあやはがんばりました
(ちょっとダイエット必要体形だし)。
そして、そこにたどり着いたら、水城に上がれるらしい。
展望台があるという。
上から望みたい、と思ったばあやは、
すごい遺跡なのに何故かそれが道ならぬ道だったのを呪いつつも、
がんばって登ったのだった(ダイエット)。
ほんときつかったみたいだよ。



















向うに見えているのが水城の一部。
道路が通ったので分断されているんだね。

そして、反対側を見ると。













残った東側の水城が続いているのだった。
林で、もちろん道もなく、
でも、何かあるかもしれないという好奇心には勝てず
5分位歩いて行ったけれど、何もなかった。
体力のなさもあったけれど、こんなにすごい遺跡なのに
ひとっこひとりいなかったのでなんだか怖かったんだ。
でも、焼酎の紙パックやいろんなごみが落ちていたので
酔狂な人々が宴会をしに来たりもするらしい。
(ごみはお持ち帰りください。来た時よりも美しく!)

それで、よろよろと下りてきてもう帰ろう、ということになり
西側の水城沿いを歩いて、電車の駅を目指したのだった。
ただの木の生えた土手みたいなものなんだけど
作り方(細い棒で土を突き固める)を博物館で教えてもらっていたので
ものすごい作業だったんだなあと感心したよ。


西側の水城。



















もう疲労困憊で。
しかも道に迷って。
ばあや、疲れ果てて
白い子たちのことを考えるひまは
全くなかったよね。
気晴らしにはなったのかもしれぬ。
土曜日には現実に戻るんだけど
でも少しはね。

「それにしても古代の人たちはすごい。
わたしたちもがんばろう!」
と、無理やり綺麗に〆ようとするばあやであった。






6 件のコメント:

フラニー さんのコメント...

わたしもいろいろ現実逃避にはげんでます。古代は究極の現実逃避ですよね!日本の列車、ほんとにすばらしいです。乗りたい!「陰陽師」みたいに試合中に怨霊が出てきてくれればいいのに(はっ、いけない現実回帰してしまった)。
それにしてもすごい仕掛けの博物館!。異次元の世界に連れて行かれそう(連れて行かれたい心境)。百済の展示、わたしも見たい!調子麻呂・・・
それにしても本当に人がいませんね。

ミラクラ (milucra) さんのコメント...

「妖怪ウォッチ」電車も走ってました。

調子麻呂も百済の人でしたね。いい男ですよね。法隆寺にある「調子丸」の像はちょっとかわいくない(自分勝手)。

平日だったからかも?空もどんよりしてきて、なかなか不気味でした。でも、歩いて行って、木の間から急に人(あるいは狸とか)に出てこられたりしたら死にそう(それでもよかったかもしれません。よよよ)

フラニー さんのコメント...

調子丸像、早速画像検索してみましたが鮮明な画像がなかなかありません。「日出処の天子」ではトリも貴重な存在だったような。シリアスな展開の中でホッとなごませてくれる存在でした。

イギリスではどっかの警察で馬を「ブライアン」と名づけたもののヒーローっぽくないので改名しようとしている、って話がニュースになりすごい論争が巻き起こってます。ブライアン某がますます「あ~あ、こんな国から早く出たい」と思っちゃいそう。

ミラクラ (milucra) さんのコメント...

調子丸像、はげちょろけてますものね。
初めて飛鳥寺で大仏さまを見た時、ああ、トリが作ったんだなあ、としみじみしてしまいました。(ばか)

まあ、可哀想なブライアン(お馬さん)。ブライアン(男の子)はヒーローに、これから、なれます!!

フラニー さんのコメント...

「ブライアンという名前のどこが悪い!」という抗議が相次いでお馬さんはブライアン君のままってことになりました(そもそも馬にブライアンって名前つける?)。でも見習い馬だったそうで、結局、警察馬としては本採用にはならなかったそうです。おとなしすぎたのか、わがまますぎたのか・・・。

ところで今週はハーフタームで学校がお休み(また!?)だったので抽選で選ばれたごく少数のファンがトレーニング見学に招待されたそうです。ところがグラウンドにいたらキットがやってきて「今日はミルォール戦を想定した重要な戦略トレーニングだから部外者立ち入り禁止、写真もダメ」って言ったそうです。で、ウォームアップだけ見せてもらって、あとは食堂に連れて行かれてグラウンド整備の人のお話を聞いて解散・・・だったそう。でもファンの人たちは「選手とお話できる約束だった!」と食い下がって数人に会わせてもらったとか。なので公式にもイベントのお写真が載らなかったんですね。遠くから来たファンもいたでしょうに。バックオフィスとコーチ陣のコミュニケーションが取れてなかったのか。でも一応戦略トレーニングやってるんですね。極秘にするほどすごいトレーニングなのかしら。ビデオ撮られてユーチューブで公開されたら困るんでしょうか。「なんだ、あんな練習しかしてないの」って言われるのがこわいの?

ミラクラ (milucra) さんのコメント...

ブライアンくん(と飼い主)にとっては踏んだり蹴ったりですね。でも、警察馬になるのは大変なんですね。

トレーニング見学の話、フラムらしくないことでしたね。精神的に焦って、ってことでないといいんですけど。でも、それだけ迷惑かけたんなら、絶対勝たなくちゃいけません。戦略的に!